2012/08/19

宇都宮探訪…宇都宮美術館



宇都宮駅からバスで30分程の、
約26ヘクタールという広大な森に囲まれた美術館です。
豊かな自然との調和を保つために低層設計されていて、
展示室などすべて1階にレイアウトされています。

展示室は中央ホールを挟んで1、2、3と配置されています。
高いガラス張りの中央ホールからは森の風景が広がり、
森の静寂に包まれた美術館といった風情です。

開館15周年記念展として
「フィンランドの暮らしとデザインームーミンが住む森の生活」展が開かれています。

宇都宮美術館はフィンランドの森と化していました(笑)


+++以下は観賞ガイドよりまとめ+++

1.スオミの風景
スオミとはフィンランド語で「湖沼」を意味する「スオ」から由来するフィンランドを表す言葉です。
(画家たちのキャンヴァスには森と湖と雪が印象的に描かれていました。)

2.カレワラ神話
フィンランドに古くから伝わる伝説を、医師のエリアス・リョンロートが物語としてまとめたものです。

3.人々と芸術家の「森のくらし」
面積も人口(約540万人)も日本より少ない小さな国の人々が大いなる自然の中で助け合ってきた「森のくらし」を知るためのヒントとなる作品が展示されています。

4.二人の巨匠ーエリエル・サーリネンとアルヴァ・アアルト
世界の建築・デザインの歴史に大きな影響を与えた二人の巨匠を紹介しています。
サーリネン(1873-1950)のロマンティシズムからモダニズムへの変遷。
アアルト(1898-1976)のヒューマニズムとロング・ライフを継承しているアルテック社。
(椅子や照明はあまりにも有名です。)

5.フィンランドの「衣」と「食」ーひとびとのための生活デザイン
フィンランドを代表するアパレル・メーカーの「マリメッコ社」は、現代では主流のスタイルになったユニヴァーサル・デザインでモードの世界を一新させました。

6.スオミの森から世界の明日を考える
フィンランドが取り組む世界規模の命題。私たちの未来が進むべき方向はーエコロジー・トランスポーテーション・コミュニケーション「自然・人間・社会に寄り添うデザイン」



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