「関戸本」恵古臨書'11/3 |
「関戸本」伝 藤原行成 筆 |
関戸本は、太い字や連綿がおそろしく延々と続いたり、かと思うと細い線が続いたり、とっつきにくく苦手と感じてしまう書です。
その中でもこの句は極細で繊細な線で
書かれています。
細くはかない蜘蛛の糸のように、
限りなく細い線を目指す気持ちで臨書しました。
あきのゝに お久し羅徒ゆ盤(あきののに おくしらつゆは)
堂万な連や 徒らぬ支可九る(たまなれや つらぬきかくる)
くものいと春ぢ(くものいとすぢ)
だいしら春(だいしらず)
蜘蛛の巣に置かれた白露が朝日に輝いている様子。
秋の野に置かれた白露は玉なのだろうか。
それを蜘蛛の糸が貫いて草葉にかけているが、なんてきれいなのだろう。
古今和歌集
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